DX(デジタルトランスフォーメーション)とは? IT化との違い

DXとは?というと、進化したIT技術を浸透させることによって人々の生活をより良いものへ変革させるという概念です。

IT化との違いとは、IT化が組織の生産性向上を目的としてIT導入やデジタル化を進めるのに対して、DX化はそれを手段としてビジネスモデルの変革を行います。

IT化はDXにおける手段の一つであり、新しい会計ソフトを導入したりインターネットを高速化した場合は単なるIT化ですが、支払い方法の選択肢を多く提供することで顧客層が広がり、データを使用したビジネスが行えるようになったなど、システムが変化することそのものがDX化となります。
実際にビジネスの場でDX化が大きな成功を収めているのが「大手インターネット通販サイト」です。元々はインターネットで書籍のみを販売していましたが、通販で書籍を購入することがまだ浸透しておらず、ビジネスモデルが不透明である課題が残りました。

課題克服のためカスタマーレビュー機能であったり、レコメンデーション機能を充実させユーザーファーストを徹底したことで、誰でも使いやすいサイト設計になりました。そして取り扱う商品の拡大も進み、そこからシェアが広がった事例があります。

さらに消費者のパターンに着目したことで、消費者データの分析に沿いユーザーへのおすすめの商品や、よく一緒に購入されている商品を表示するレコメンデーション機能が搭載され、さらなる成功を収めています。

では企業がDXに積極的に取り組むべき理由としては、あらゆる産業に新規参入者が現れて次々に魅力的な製品やサービス、ビジネスモデルが生まれていくため、この流れに企業がついていくためにはデジタル化によるビジネスの多様化は非常に重要となり、DXの導入が必須となります。

そして企業で導入される既存のシステムは老朽化が進んでいる現状があるため、既存システムのままで新規事業を立ち上げるのは難しく複雑なシステムを維持するのは労力も費用もかかります。そこで古いシステムから新しいシステムへの移行は急務であり、開発の担当者が共通の理解を持ち一貫性のあるシステム構築を行えるように連携して開発を行う必要が出てきます。